電気自動車は環境にやさしいか?  1996・08・27

走っているときに二酸化炭素を出さない。黒煙を出さない。確かに、きれいに見える。しかし、電気自動車は電気で走る訳で、その電気をどこでつくられるかを考えておかないと、結局、ゴミが増え環境汚染が進むだけになってしまう。

電気自動車はバッテリーを使う、ならその1次エネルギーをどこから持ってくるのかが、問題になる。バッテリーに充電するための電気は?一体どこから充電するのか?解決法は、おそらく、普通の人はこう言うだろう。「安い深夜電力で充電すれば良い」と・・・。しかし、ここでちょっと考えてもらいたい。そのコンセントの向こう側はどうなっているのかを。

電力会社はこんどは電気自動車のバッテリー充電用に、原子力発電所が必要だと言うだろう。(木を見て森を見ることを忘れる勿れ。)

電気自動車は自分の周りの環境だけをきれいにするもので、今のエネルギー供給システムそのままで電気自動車を大量に導入すると社会全体として考えるなら、それは原子力発電所を林立させ、核のゴミ、放射性廃棄物を大量に作り出すことになるだろう。とんでもない話である。電気自動車はきれいでもなんでもない。

でも、こんなこと誰も考えずに電気自動車は環境にやさしいとか言って、売りまくるんだろうな。メーカーと電力会社は・・・。(新聞で、ダイハツと関西電力が電気自動車の開発をすすめていると報道されている今日付けの参照、日経経済面)


電気自動車について

電気自動車は、そのまま、ガソリンなどの化石燃料を生焚きする現行の内燃機関の自動車より、システムが完備すれば、エネルギー効率から考えると良いらしい。エネルギーのカスケード利用から考えても確かにそうであるだろう。

ただ、問題は今の社会にそれを導入すると何が起こるのか。実験室レベルではそう(効率的)であっても、現行の社会に電気自動車が導入されれば、一体、何が起きるか?と言うことをここでは述べているのである。

この、電気自動車の実用化はそうした文脈の中で判断されるべきなのだと思う。


自動車買うぐらいなら太陽光発電を買え!と私は言いたい。

大体、自動車ってものは

あんな、価格で提供されて、人の権利を奪う酷い機械であるから・・・勝手に走り回られても困るんだよな。この件に関しては岩波新書で宇沢弘文氏が「自動車の社会的費用」として書いている。ご一読を・・・。本当に、自家用自動車がありとあらゆる道路の上を走り回る(最近はオフロードカーたら言うものが道路以外の所も走り回る)事自体が大問題なのだ!(かくいう私もディーゼルエンジンの4輪駆動車に乗っている)この件については、帯広畜産大学、助教授(哲学・倫理学)の杉田聡さんが「野蛮なクルマ社会」という本、北斗出版で批判してます。

では、どうすれば良いのか?

自動車の価格を、環境負荷と社会的な負荷を考慮した価格に設定するべきだろうね〜。


さらに私(ng-nd)の書いた自動車論が続きます。暇だったら見てね。