1998/04/26 
黒船に軍国主義 
 
〜チェルノーヴイリの悲劇から12年目のこの日に〜 
3:04a.m. JST April 25, 1998  sashi.com 

原発20基できぬとエネルギー削減で225万人雇用減に
 

 2010年度までに原子力発電所21基が増設できなければ、温室効果ガス削減の国際公約達成のためにエネルギー使用の「強制的な削減」が必要になり、国内総生産(GDP)が押し下げられ、約73万人から225万人の雇用が失われる――。こんな試算を、通産省・資源エlルギー庁が示した。原発の立地が思い通りに進まない現状に危機感を持つ同省が、温暖化対策の雇用への影響を数字で表すことにより、一種の「脅し」をかけたかっこうだ。

 試算は、総合エネルギー調査会の需給部会長を務める黒田昌裕・慶応大教授が開発したモデルを使って計算した。1997年度から2010年度まで原発は増えずに、その分の電気は液化天然ガス(LNG)火力と石炭火力発電でまかなうと仮定。この場合、二酸化炭素(CO2)の排出量は、2010年度までに原発21基増設が実現した場合(対策ケース)と比べて約2940万トン(炭素換算)増えるとした。

 これまで同省が「経済成長を犠牲にしなくても可能」とした省エネ量は、約5600万キロリットル(原油換算)。CO2増加分をゼロにするためには、工場の生産や、家庭などでの電気使用時間、自動車利用の「強制的な削減」によって、さらに約3540万キロリットルのエネルギー使用を減らす必要があるとした。その結果、対策ケースと比べて、GDPは1.2%から1.7%押し下げられ、約73万人から225万人の雇用が失われるとしている。


電力の自由化は黒船来航か?で、中央官僚が言い出したのは、「経済戦争を勝ち抜く為に、原爆=原発がいる」との結論。余りに硬直した考え方で、阿呆としか言い様が無い。こんな奴等が税金で飯を食い、偉そうにしているとは・・・・。そして、国民は諦め?どうでも良いと馬鹿に成っている。悲しすぎますよ、これでは・・・。

かつての明治政府の大馬鹿中央集権国家官僚の引いた路線そのものだ。現代の官僚は明治の官僚の亡霊か?
 
この大馬鹿者め!失業者が出るならワークシェアリングをすれば良いではないか。で、余った時間は個人がどう使うかそれぞれが考えればいい事だ。何が必要で何が不要か考えてみれば直ぐに分かる事だろう?「ヨラシムベシ、シラシムベカラズ」で、余りに人を、納税者を馬鹿にしているとしか言えない。

確かに、能力さえあればピラミッドをよじ登れるのがこの戦後民主主義の日本社会の在り方だ、が、それは人を押しのけ踏み付けにしてはじめて出来る事だ。そして、それがどれほど子どもやその社会の構成員に我慢や忍耐を強いてきた事か。それがオウムの事件などを起こした遠因ではないか。

じゃ、そのピラミッド型組織そのものを変えれば良いではないか?ピラミッド型の社会の在り方でなければならない必然性は全く無いだろう。新しい可能性は開かれている。例えばこのインターネットの様なシステムの組み方だってあるではないか。

大体、利益を追求する企業はこれまで、労働者をどう減らすか考えて行動してきたんだから、いくら成長したって失業者は減る事はない。で、その余剰を新しい消費=需要をつくってそこへ廻すという考え方がもう駄目だと言われているんだ。成長が必ず必要だと言うのはこれも神話でしかない。よ〜〜く考えてみたら?自分の頭でね。

エネルギーを馬鹿食らいしながらゴミや環境を汚しつづける生産マシーン=日本国家にガタが来ているのだ。人手のいる福祉=高齢者社会サービスに税金を廻せば、目先の有効需要じゃない本当の有効需要は出来るのだ。有効需要でなく真に必要な事だよこれは・・・。

高齢化社会の社会ニーズは最早、橋や道路ではない。つまり、エネルギー馬鹿食らいのアメリカ型消費文明ではないのだ。そうしたい奴はアメリカに行け!そんな奴が隣人にいるのは私はお断りだ。そもそも、そうした文明のあり方がもうこの先長く続けられない事ははっきり指摘されているのだ。

山を崩し、川を固め、田んぼを埋め立て、工場を建設し、木を切り、道路をアスファルトで覆い尽くし、人を道具に、食い物にして、肥え太ったのは誰か?殆ど、健忘症と言って言って良い日本人たちが、幸福そうな春の一日を過ごす。確かに12年前のこの日に、まだ、ソヴィエト社会主義連邦であった頃のウクライナのチェルノーヴイリで人類にとっての最大の過酷な原子力発電所事故が起こったのだ。(勿論、型が違うと宣伝されている軽水炉の事故はすでにTMI=米国のスリーマイル島で起きている事を忘れてはならない。また、国内では、その事故の後に美浜原子力発電所で絶対に起こらないと言っていた蒸気発生器の細管破断事故が起きているのだ)

多くの人は忘れているのかもしれないが、実は何も解決はしていない。そこから放出された放射性物質は、地上に降り注ぎ、地球上の何処かで、その核種の特有の半減期で崩壊をして、安定的な物質にと変化はしている。が、しかし、その間、どれほど多くの人々や生物に被害を与え続けてきた事か、特にその原子力発電所からの直接のメリット=電気を受け取る事も無かった子ども達や、遠い他国の人々にもその被害を特定できぬままに及ぼしつづけている。

あの年に生まれた子どもがもう12歳になる。日本なら中学生だね。そうした理不尽さの中で大人になる。その理不尽さを問う力も無くし、かれらは未来を生きなければならない?一体、大人は何をしてきたのか?問われても答えられない・・・。

この国では既得権益に守ろうと凝り固まった連中が、現状を追認し、人の権利や未来を否定しながら原子力は必要だと言いつづけている。もし、事故が起こらなくても放射性廃棄物の山が次の世代に押し付けられるのだ。
 
 

この事を彼らは何と考えているのか?
  
これは公正な事なのか?
 
それはこの時代を生きる我々自身が問われているのだ。
 
わたしは同じ人間である事が恥ずかしい・・・