以下は電事連会長の会見に対して、ある大学の先生から寄せられた反論です。

(内容は電事連が作成している「原子力の日」のページにあるプレスリリースにある
平成8年 9月13日 荒木電事連会長定例記者会見から 発言要旨 に関連する反論です)


電気事業連合会会長の記者会見発言要旨に以下簡単な疑問点を書いてみます。

太陽光発電について
  1. 確かに現在の建設単価は 〜 100万円/Kw であるが、太陽電池自身は 〜 400円/W だから 〜 40万円/Kwに相当するので、設置費用、直交変換の費用を工夫して、もっと安く出来るはず。(本気でやれば。)〜 100万円/Kw の場合 100万kw の発電所建設費用は〜 1兆円 になる。しかし燃料費は不要100万Kw発電所建設に2000億円も必要なのだから、そのレベルに近づくのはそう遠い日とは思われないのだが。

  2. 発電単価が 〜 100円/Kw の根拠が不明。20年間稼動するとして計算すると稼動時間(1KW発電が可能な時間に換算して)は、年間 550時間 ということになるが、少なく見積りすぎていないか? それとも維持するために特別の費用が必要なのか? あるいは 利息を計算しての事か?

  3. 太陽光発電は電力消費のピ−ク時に有効に働く事を忘れている。

  4. 真剣にやれば、間もなく現在のシステムにも負けない程になると思 われる。

  5. 確かに現在行われているように、家庭の屋根に取り付けるだけだったら、発電量は少な過ぎる。でも、だから役立たないかのように発言するのは良く無い。海上等に広げる努力をすれば、克服可能だと思われる。

将来の予想に関して
  1. 現在のパラダイムがそのまま続くと仮定した話しが多すぎる。化石燃料はもっと高くなると思うのだが。
  2. 原子力発電所をそんなに作れると思っているのだろうか。現在のシステムが続く限り、電力会社に電力の供給を頼らざるを得ない。その事を考えると、(化石燃料は地球温暖化、燃料の高騰等を考慮すると全面的に頼れないのだから、)原子力発電に国民が信頼していない現状の下で、供給に責任を持つ者としのこのような発言には大変不安を感じる。フランス以外の民主主義国家? では、殆ど原子力発電をあきらめているのに、日本では信頼されていなくても、やっていこうと考えているらしい。そのフランスでももう殆ど作っていないのでは?又、もう作る必要も小さい。日本はいわゆる民主主義国家ではないらしい。


  大電力会社が独占的に電力を供給するというシステムを変える必要が
 ある。小規模な熱電併給システムを作り、エネルギ−利用効率を上げる
 事を考えるべきである。(勿論、大電力会社が良心的ならば、それも電
 力会社に任せられる。) 供給責任者はもっと多様な方面に目を向ける
 必要があるのではないのか。その点 大変不満である。


 システムを合理的に作って消費総量を押さえた上で、再生可能なエネル
 ギ−、地熱エネルギ−等を利用する以外に方法はないと思ってます。

                以上、簡単な疑問、意見を書いてみました。
この反論は、1996/10/12に(滋賀大学教育学部・教授・理学博士)の村本孝夫さんによって書かれたものです。本人からのご了解を得ましたのでここに公開します。