1998/01/12  1999/02/27加筆

 文 明 と エ ネ ル ギ ー
 
 〜過去、現在、そして、人類の未来〜
 


 
人類発生以前 濃いCO2の大気の中に生まれたプランクトンが酸素を地球上に生み出した。

そして、海から生物がこの地上に現れた・・・ 。
 
長い長い時間がたって、爬虫類の世界、恐竜の世界や氷河期があって人類はやっと地球上に登場する
 
人がこの地上の支配者となり得たのは
 
火を、即ちエネルギーをコントロールする力を手に入れたから・・・。


サルから少し進化した人は火をコントロールする事、つまりエネルギーをコントロールする事を発見し地上の支配権を確立した。始めは採集生活。自然の生産力が作る余剰を分けてもらって人類は生きていた。そのご、すこし計画的に植物を人間の支配下におき、そこから農作物としてエネルギーを得る方法で文明を確立した。この農業系文明は人類発生以降19世紀頃までつづくことになる。ここでの動力は牛馬、または人間が作業を行っていた。

地上の支配権をもった人類は、しかし、地球と言う生態系の1部でしかないのだが・・・。仮にこれを人間圏と言うこととする。人間圏に人類はその技術力で人類の欲求に都合の良いものを作り出し、それを人間圏の中で使用し廃棄物として人間圏の外に出す。農業系文明では基本的に他の生態系が人間圏の廃棄物を自然に返してくれていた。

その後、燃える石、水を発見して人間と地球の関係は全く変わった。地面の中から掘り出さない限り、物質はエネルギーフローとの関係では循環していた。つまり、樹木=植物の炭酸同化作用によって固定された炭素をエネルギー源とする事で人は物質循環システムと定常開放型エネルギーフローで生きていたのである。しかし、ここから一方通行の文明へと移行し始める。 これが16世紀の始まる産業革命の始まりだ。

確かに、エネルギーフローではエントロピーの問題を考慮に入れれば、エントロピーの増大と言う形で一方通行になってしまう。ただ、定常開放系と言われる地球と言うシステムの場合、廃熱は地球の外に放出される事で、バランスは取れている。しかし、物質の循環自体は偏った方向で動いている為、いずれ破綻が訪れる事になろう。 つまり、化石燃料系文明は石炭、石油、天然ガスという人類発生以前の植物炭酸同化作用による遺産の食い潰しによって成立しているのだ。動力は内燃機関、人間の手、足の延長としての機械を使用。(確かに仕事は楽に成りましたよね)

 問題は、偏った物質循環(現時点では循環は無い)の状態では定常状態にならないのである。既存の文明はそれまでの気候条件を前提に成立しているが、この気候条件が変わればそれなりのコストをまた余分に負担する事になる。根本的な問題発生の構造をなおざりにしたまま、出てきた問題点を対症療法的に解決しようとしても、それはさらに別の問題を引き起こす事があるのだ。

     
  1. 再生可能・バイオマス=農業系文明           定常開放型  
  2. 化石燃料食い潰し系文明                  一方通行
  3. 原子力文明  (こいつは鬼っ子?)             (同上)
  4. 再生可能なセラミック、バイオマス→水素系文明    定常開放型

1次エネルギーを何から得るかによって文明の質が決定する 
地球の上に住む我々は、日々、大量のエネルギーを使って生きている。そのエネルギーフローをみてみる。
 
    ---------【農業文明=定常開放系モデル】--------今までの人間の文明の中で最も環境負荷の少ないもの-------------
         太陽からのエネルギー
              ↓
    地球大気(CO2)→ 植物(炭酸同化作用) →  CO2低温廃熱 →  地球大気
               ↓     ↓  ↓
              O2   → ↓→ 動物         →  CO2低温廃熱  →  地球大気
               ↓     ↓   ↓
              人間 と その活動       →  CO2低温廃熱 →  地球大気  
                      ↓
                 CO2 低温廃熱
                     ↓
                  地球大気       
 

    この様に外からエネルギーが入ってきて出て行く中でも常に一定の状態が保たれる、このような仕組みを物理学では「定常開放系」と言います。

    このモデルは江戸時代以前の日本のようなシステムです。その頃は、使えたのは、太陽から地上に降り注いだエネルギーで出来たものを使うしかありませんでした。薪、炭、木材、藁、いろいろ有りますが、全て植物の炭酸同化作用によるものです。勿論、私たち人間の体を造っているさまざまの物質も食料として取り入れられたものです。その食料も、元は太陽からのエネルギーを取り込む植物の働きによります。

    このエネルギーシステムでは炭素がエネルギーの乗り物になっています。

    地球の外からやってくる太陽のエネルギーが地球に降り注いでいる。その量のうちたったの5分間の量で、現時点で、人間が使用しているエネルギーを全部、賄えるのです。しかし、昔はそのエネルギーを取り込む技術が有りませんでした。

    光のエネルギーを人間が利用できる形態=農産物に変換する効率、これを生産性と言っても良いでしょう。まさに、農業の生産性とはこのエネルギーの変換効率の事だと言っても良いでしょう。

    今、私たちが湯水の如く使っている石油は人間がこの地上に現れる以前に植物や、動物が、環境中のCO2を炭素の形態に変換して蓄積したものです。これには限界が有ります。この次に提示してあるのが産業革命以降のこれをエネルギー源としている社会のモデルです。

       

       

    ---------【工業化社会=化石燃料利用開始後の食い潰し型モデル】--------------

    このモデルは石炭をエネルギーとして使い始めてから核エネルギーを使い出すまでのエネルギー供給の在り方です。16世紀に始まった産業革命は石炭を主として使っていましたが、その後、内燃機関が発明され、石油がその地位を奪いました。ま、運搬にも便利ですし・・・。

    このモデルで問題になるのは、何時かは必ず、石油や石炭は無くなると言う事です。現状でこのままの状態で使えば、石油が35年、石炭が150年、天然ガスが?年と言われています。つまり、無くなると言う事が資源エネルギー問題とされてきました。

    しかし、最近になって問題だとされてきたのは、環境中に滞留するCO2の総量です。これこそが、所謂、地球温暖化の問題です。CO2が物質として比熱が大きい為に地球の平均気温が上がる事になる。しかし、その影響は平均に気温が上がる訳では無く、現状では予測できない気候の変動として現れるということです。図でCO2と示された固定化できないCO2部分が地球温暖化問題としてクローズアップされてきているのです。

    つまり、これは早い話、ゴミ問題です。CO2の捨て場が無いと言う話ですから・・・。 形になっているものには気がつきますかが、なかなかCO2という気体ではわかりにくいようです。その為?、COP3と言う会議が日本で開かれたにも関わらず、あいも変わらぬ食い潰し文明は動いています。景気が好くなって欲しいと声を良く聞きますが、景気がよくなると現在の経済体制では環境は破壊されるという事をわすれてはなりません。

    特にその活動と記された部分が機械文明、現代文明に拠るもので、アメリカ人の場合、こうした文明の在り方に染まっていない開発途上国の人の一人当たりで25人分、日本人の場合では15人分程の余分のCO2が排出されています。人口で換算するとCO2排出量は人口比ではアメリカがもっとも多くなります。

    しかし、我々の便利な楽チン生活はこの化石燃料食い潰しが当たり前文明によって成り立ってます。で、人類の支配権を持っている方々はその生産性の向上分を被支配者にも少しだけ分ける事で社会を成り立たせてきたので、これは困ったと次のような提案をしています。


 

  


ここからは、我々の近未来の話  放っておくとこうなる・・・

 
    -------【技術優先の既定路線延長未来モデル 現在の国の方針------------------
       
         
                         太陽からのエネルギー
                             ↓
                地球大気(CO2)→植物(炭酸同化作用) →  CO2+低温廃熱→地球大気
                          ↓      ↓   ↓
                          O2  →↓→  動物      → CO2+低温廃熱→地球大気
                          ↓      ↓    ↓
    核エネルギー 化石燃料(C    人間 と その活動    → CO2+低温廃熱地球大気   
    原子力・核融合・大規模発電     固定化されていた炭素    ↓       ↓              

    原子力文明? これは文明の名に値しない。論外!と考えるべきでしょう。また、化石燃料に依存する文明の在り方も炭素固定化技術をもってしても、食い潰す事に代わりはないので、未来はないのです。


 
我々が提案する最も望ましい未来のエネルギー供給の在り方である。
 
〜人は再び、この地球の上で生きる事の意味を考え始める〜
     
         
            太 陽 か ら の エ ネ ル ギ ー

              ↓                              ↓

                     地球大気(CO2) →  植物(炭酸同化作用)    → CO2低温廃熱 →地球大気
                  ↓                    ↓     ↓   ↓    バイオマス
                                   O2    → ↓→  動 物    →  CO2低温廃熱 →地球大気
              ↓                   ↓     ↓     ↓
      分散型再生可能エネルギー源  →人間  と  その活動    → CO2低温廃熱 →地球大気  
       太陽熱・太陽光・風力・波力・潮力                                  
          CO2と放射能を出さない


     
     

       
     

    自然エネルギーの問題点は不安定である、コストが高いという問題点がある。しかし、コストの点に関しては普及が進めば価格が安くなる。現に、デンマークでは初期需要を造る為の補助金などの政策的誘導策をとって火力発電と同等の発電原価を可能にしている。

    確かにこのタイプのエネルギー供給は不安定である。風力は風が無ければ電気を作れないし、太陽光発電は明るい時しか電気を作れない。しかし、使う側が24時間安定的に電気を使っている訳では無いと言う事も事実である。

    電力の供給は必要な時に必要な量の電気が供給されれば良いのである。

    このモデルは一朝一夕に出来るものではない。暫くの間、我々人類は化石燃料は使わざるを得ないであろう。しかし、そのコストを社会化して再生可能エネルギーに投資すれば再生可能エネルギーは十分、コスト面でも現在のエネルギー源と遜色の無いものとなろう。

    また、このモデルでは1次エネルギー源として希薄な太陽エネルギーを使うので、分散型にならざるを得ない。しかし、逆に、その供給の特性上、分権社会へと社会が変化する方向に向かう。これを中央集権的に行うにはコストが掛かりすぎるだろう。また、そのことは、危機=リスクの分散化をもたらすであろう。この事は先の阪神淡路大震災のもたらした教訓からも類推できよう。

    必然的に、自己責任が問われるような社会の在り方に変わるとも考えられる。また、遠くからエネルギーを運び、一方的に捨てると言うような現在の資源無駄遣いの在り方ではこのシステム自体が持たないから、文明の在り方自体も、見直される事になろう。


    では。一体どのようにしてこの様なシステムへの変更を行うのか?

    お金で世の中が動いている以上、資金は必要である。では、どのように?私は、このプログラムへの移行には個人の責任を明確にした資金の流れを作るべきだと考えています。我々の「市民の、市民による、市民の為の共同発電所」プロジェクト滋賀県へのレートインセンティブモデル=きれいな電気支援制度の創設提案は、その一つの試みです。

    また、このシステムへの移行は、決して、中央集権的な枠組みをもってこれを進めるべきではないと思います。

    また、私は、このシステムへの移行への取り組み自体を次の政治的な枠組=自治への訓練・学習段階ともとらえておいますし、その様にプログラムされる方が効率的であると思っている。現在、我々が行っている滋賀県へのレートインセンティブモデルの採用提案はこの具体的な行動の一つでもあります。 また、この事が、我々が次の時代の主人公になる為の助走期間でもあるのだと考えます。

    中央集権的に政策が決められるのではなく、地域が主体となって決定していくそのプロセス自体が自立への訓練とならなければ、この運動をする意味は半減すると考えます。

    だから、施しのような補助金では駄目なのです。恣意が入り込まない公正な制度的な枠組を作るという具体的な作業こそが、我々に課せられているのです。

     

    ヴァーチャル・シンクタンク 「未来プランニング」 主席研究員 中川修治 

                   

1998/02/07  阿呆な事

原子力委員会、動燃法改正案など了承

原子力委員会は六日、科学技術庁がまとめた動力炉・核燃料開発事業団法の改正案と原子力基本法の一部改正案を了承した。

また動燃を改組する新法人「核燃料サイクル開発機構(仮称)」が事業を進めるうえでの方針や動燃が撤退する事業に関して考えを示した。

具体的には、新機構が中長期にわたって計画的・効率的に核燃料サイクル技術の柱となる高速増殖炉や高レベル放射性廃棄物の処理処分の事業を運営できるように基本的な方針の策定に取り組むことを明記。

また動燃が撤退する事業の中で、海外ウラン探鉱事業については、ほかのエネルギー資源・鉱物資源同様に国の助成のもと民間にゆだねていくとした。

[日刊工業新聞社1998年2月7日]
 



 
ん、国の助成? 一体、こいつらにどれだけの税金をつぎ込むのか?核技術は現代文明の道楽息子、放蕩児、って感じ・・・暗くなるね。 ここにつぎ込まれてる税金は一体幾らぐらいか?年間6000億円ぐらいはあるらしい。原子力白書に載っていると言う話。

普通の人は大抵のところ、原子力は必要悪だと思っている。で、上記の金の流れを止めない限り原子力は止まらないだろう。物言いわぬ税金の支払者。この声をどのように反映させるか・・・・。彼らは勿論、不満に思っている。そして、税金は取られていると思っている。

(こっから1998/03/17)

で、実はこれで世の中が動いてしまうのだ。道路事業、公務員の給料、各種補助金、ゴミ回収費用、原子力もだ。こんなもんいらんと思っていてもどんどんそういうモノが出来るのだ。では税金を払わなければ良いのか?そういう訳にはいかないね。私なんかは給与所得者だから100パーセント収入を補足されててきっちり持っていかれてる。

だからか?選挙権と言う権利はある。しかし、まともな政治家なるものが居ない。じゃ、自分でやるか?冗談じゃない。金が掛かりすぎる。そんな暇は無い。今の政治システムが余りに非効率であると言う事もあるのだ。

で、せめて直接に何とかできる方法は無いかと考えたのが10パーセント用途指定税制。これについて旧左翼=岩波文化人的先輩からのお言葉は「衆愚政治に陥る可能性が大きい」とのご意見。それほど馬鹿かな?今の政治家、官僚を見てみればそう彼らが優れているとはとても思えない。

また、軍事費にその10パーセント全部と言う可能性も有るし、原発に10パーセント上乗せが行われるから危険とも言われた。これについて私はこれ以上悪くはならないと思う。変えなければいかんでしょう。で、どうかえるか・・・。

彼は政権交代があれば良いと考えている様ではある。しかし、それぐらいではいかんと思う。だって、それは中央集権的なシステムの問題が解決されないからだ。

これまでの政治はその中央集権的なシステムのヘゲモニーを握れば変えられるとの考え方であった。しかし、それは、クーデターと同じなのだ。ピラミッドの最下層に位置づけられる私なんかは、やっぱり支配されるだけの事のなのだ。

放っといてくれ!あんたらにきめて貰わんでも私は自分で決める!決めたいと言っておるのだ。

自分で決めるから責任だって取れるのだ。仕事だと押し付けられてそれで責任と言われたって納得できるか!って言う僕は勝手で無責任な人間か?

と言う事で考えれば、現在の分業社会に問題がある事も分かるのではないかな?