1998/09/12 
秋がやってきている
宮崎は今年、とても暑かったらしい。(私はここにいなかったから分からないが、最高気温が37度、夜になっても31度と言う日が続いたそうな)ここ一週間ほど、僕は、ここにいたのだけれど、今は、風が涼しく吹いてくれている。

屋根の上の“ひむか2号くん”は今現在、少し日が西に傾き始めているが2.2kW発電している。今日だけでおそらく、20kW時ほどかな。ここで造られた電気の大部分は、殆ど、うちの家では使わないので、原子力や化石燃料で食い潰しながら電気を作る電力会社の送電線に送られている。それが、みんなの家に届いたりしているのだけれど悲しい事にその事を十分にみんなは気づいてくれていない。

秋を見つけた。家の裏にある大きな木の下に彼岸花が咲いているのを見つけた。

ここはとても静かだ。虫の鳴く声が聞こえる。稲穂が頭を垂れてもうすぐ刈り入れが始まるだろう。今、吹いている風は海から山に向かう風、この風も夕方には止まる。それから少し経って夜中を過ぎると反対に風が吹く。

ここは、金で買えない天国のようなところかな・・・。昼下がりの時間が過ぎていく。何処でもそんな風に出来るだろうに・・・・。人は追われるように走っている。何の為に・・・?

今年80歳の隣のばあちゃんが帰る前にと餞別を持ってきた。え〜〜、1万円も入っている。こんなに貰ってどうするの?今回帰って来た時にお土産に持ってきたのは1500円の大阪名物?あわおこしである。これはフェアーじゃないな。律義な人で、こちらが恐縮してしまう。どうしよう・・・?幾ら、うちの木を切ったのを薪にしてと渡したとしてもそれは元々ばあちゃんのうちの木だったんだし・・・。木が病気になりそうだから切ったのでそんなに貰う筋合いは無いんだよね。

ばあちゃんがこの家の隣で暮らしていると言う事だけで僕たちには十分な事なのだ。その暮らし方に教えられている。朝に夕にすこしづつ家の周りの畑を作り自分の食べるものを自分で作る。もう年だから出来ないけど、自分の田んぼで自分の食べる米を人に頼んでも作ってもらう。すごく当たり前の自分の生に責任を持つ生活がある。

文さん(私の法律上の配偶者である)も大阪に出かけるのでちび助君(ここに4年ほど前にやってきたメスの雑種犬)は文さんの知人の家にお泊り保育に行った。彼女(ちび助くん)は結構、幸せだとおもう。次に生まれる時はあんな風に生きられたらいいな。最近、ちびすけは、大人になってよく見ると「もののけ姫」に出てきた山犬に少し似ている。
 

奥村さんの彫った「おそらを抱っこ」は外に出て3日目、少しお日様の暑さにも慣れてきたようだ。(写真は少し待ってね)でも、心配が一つ、誰かが持っていかいなかなって・・・。金に成ると思ったら平気な奴は沢山いるからね。でも、きっと大丈夫だろう。

おっと、いつの間にか日がかなり傾いて1.7kWに落ちている。でも、確実にこの分化石燃料の消費は減っているんだね。あれ、また2.6kWになっている。不思議だね。起きる電気は凸凹だけど、ここで出来てる電気はきれいな電気。何で電力会社に安売りしなきゃ行けないの?これがとても不思議です。


で、飛行機で大阪に帰って来て(かの奥村さんは飛行機から降りたら6時間ほどじっと座ってないと心が付いてこないと言っていたけど・・・)、あ〜〜〜気い〜狂いそう〜。人が多い、車が多い、建物が多い、多すぎる〜う〜。頭が痛くなって来ている。こんな所に住んでいると気い〜が狂って、馬鹿になっちゃう気がするよ〜。

うちの玄関の「おそらを抱っこ」くんは今日は一人で立っているだろう。でも、虫や花や風や雲や友達がきっと尋ねてくれているだろう。貴方も機会があったら尋ねて見てください。
 

で、【場所】は・・・ 

宮崎県国富町大字岩知野602−2 井野さんの家の入り口です。 近くに老人健康保険施設?サン何とかと言う大きな建物が有ります。宮崎からだと綾国富線と言う県道を走り国富町に入って直ぐの左に入る道を300メートルほど走ったところです。大きなヤブ椿が家の西側に立っている平屋の家です。屋根には“ひむか2号くん”(最大出力4.98キロの太陽光発電)が載ってます。

そして、その隣の家が、戦争で夫を亡くした後、女手一つで3人の子どもを育てたばあちゃんのうちです。ずっと一人暮らしでしたが今は娘さんが一緒に住んでいます。 ばあちゃん、長生きしてね。ばあちゃんも僕に元気をくれている。



1999/08/08