本日、1997年3月11日、午前。九州電力は串間の原発計画の白紙撤回を市に申し入れたとの事です。

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串間原発、九電立地撤退を市に申し入れ!



気に掛けていた串間市の原子力発電所立地問題は以下のようになりました?(ほんとにこれで終わるんかいな?)

やっぱ、終らないようですね。で、その関連のページを紹介します。勝手に串間反原発応援団!です。(1997/04/20追加)

以下、朝日新聞のホームページから

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九州電力が宮崎県串間市への原発構想を白紙撤回

 九州電力(本社・福岡市、大野茂社長)は11日、宮崎県串間市の山下茂市長に対し、 串間市への原子力発電所立地構想を「白 紙に戻して再検討する」と表明した。「地元情勢を総合的に勘案した結果」(九電)とし ており、事実上の建設断念と見られる。

1992年に構想が表面化してから6年目。建設されれば九州で3番目となるはずだった 「串間原発」は、地元住民らの反対運動 の高まりを受けてとん挫することになった。九電側には、山下市長が今夏にも実施しよう としている原発立地の是非を問う市民投 票を直前で回避したいとの意向が強く働いたと見られている。

 この日午前、九電の石川敬一常務ら4人が山下市長を訪問。社長名の文書を市長に手渡 した。文書は「地元情勢等を総合的に勘 案した結果、串間地点については白紙に戻し再検討する」などとしている。

 これを受けて記者会見した山下市長は、「(九電は)串間からは一応引き揚げたと認識 した。白紙に戻すということは、何もな かったことと受け止めていいのではないか」と話した。九電は95年12月、すでに「構 想凍結」を発表しており、山下市長は、 今回の表明を事実上の「撤退宣言」と受け止めている。ただ、市民投票については「現時 点では実施する」との考えを示した。

 九電は「凍結」発表後、それまで市内に構えていた事務所を撤去、常駐社員による市民 への原発PRも自粛するなど、いったん 活動を停止していた。

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でも、白紙といいながら、誰かさんは、原発推進の活動を続けたし、本当に信用する事なんてできないよな〜〜。

さらに、既に出来ている所にますます原発は増えると思います。特に九州電力の場合は、川内原発の増設が進められています。そう言えば中国電力は島根原発の増設を県に申し入れるとしているし、こうした既存の立地点では大きな反対運動は既につぶされて無く、電力会社のやりたい放題状態!といっていいかもしれません。

また、原発メーカーは国内でマーケットがなくなっているので、これからエネルギー需要の伸びるアジアに原発を売り込もうとしています。地球の核汚染は進みます。これってほおって置くと大変?で、みんなで何とかしましょ・・・。


ここからはメーリングリストで送られてきた串間情報です。

FACTIVE(niftyserve.or.jp)からの転載です。 ★九州電力が串間原発計画を正式撤回 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 497/506 SDI00600 猫が好き♪ 九州電力、串間原発計画を撤回か? ( 9) 97/03/11 10:09 009へのコメント コメント数:1

 いま、九州電力が串間原発計画を白紙撤回するというニュースが流れました。 これから記事を読んで概要を記します。

***** 498/506 SDI00600 猫が好き♪ 核>九州電力、串間原発計画を正式に撤回!? ( 9) 97/03/11 10:27 497へのコメント コメント数:2

・共同経済 03/11 09:26 串間市の原発立地白紙に 九州電力が再検討決める ・共同経済 03/11 09:27 九電が原発構想を白紙撤回 宮崎県串間市の立地問題

 九州電力は11日朝、串間原発計画について、白紙に戻すことを決め、文書で 市長に提出した。このあと11時から記者会見が行われる。

 串間原発計画は、1992年に立地構想が明らかになったもので、九州では最大 規模の原子力発電所を建設しようというもの。  しかし、現地では猛烈な反対運動が起きており、市民投票が実現に近づくに つれ九州電力は立地計画をトーンダウン、1995年には「凍結」と発表していた もの。しかしその後も「東九州地域の有力な立地候補」としており、また原発 推進側へのテコ入れは続いていた。  今回の申し入れは、原発立地の構想を「白紙に戻す(撤回する)」とするも ので、しかも文書による通知。前回の「凍結」より更に一歩(反原発側にとっ て)進んだものであると言える。

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 と言うといいことばかりのよーだが、もちろんそういうわけじゃない。

 ここで九州電力が「白紙撤回」を打ち出して来た理由は、串間市では現在原 発の立地を認めるかどうかの市民投票の準備が進められており、この投票で串 間市民の意志が「原発を拒否する」というものであることが確認されることを 恐れての後退であるとみることができよう。  ここで「原発拒否」という市民の回答が出た場合、串間原発立地計画そのも のが極めて困難な状況に置かれることになるだけではなく、巻原発に続く「住 民投票によって原発を拒否することは可能」という前例を重ねることにもなり かねない。  従って、串間市民投票そのものを見送らせ市民の意志を確認するチャンスを 奪うことや、市民投票をめぐって原発についての関心が高まり知識を持つ人が 増えることを阻止することは、原発推進側にとって非常に重要な戦術となって きているものと思われる。

 こういう観点から考えた場合、今回の九州電力の「串間原発計画の白紙撤回」 は、撤回そのものは歓迎すべきものであると言えるものの、悪影響もまた考え られると言うことができる。従って、いかにして「白紙撤回の果実をつかみ、 その悪影響を食い止めるか」といった方向で、原発に反対する側は上手に立ち 回らなくてはなるまい。そーゆー意味でいえば、けっこうシビアな状況が、と つぜんやって来たとも言えるように思う。

 それにしてもまぁ、住民投票潰しとしては、究極の対抗策ではありますね。 うみゅ。なにやってんだか。

***** 499/506 SDI00600 猫が好き♪ RE:核>九州電力、串間原発計画を正式に撤 ( 9) 97/03/11 12:08 498へのコメント

 九州電力の串間原発断念の続報。

 九州電力の石川常務ら4名は11日午前、串間市役所を訪れ、山下市長と面会 して、「串間原発計画の白紙撤回と再検討」との意向を伝えた。文書は大野社 長名のもので、「市民に迷惑をかけた」などの文言も見られるという。

 以下、各社配信記事。共同がんばってますね。

・共同経済 03/11 10:42 九電が原発構想を白紙に 住民投票の実施を懸念=差

 共同通信の第二報は、市民投票にも言及。  九州電力の串間原発計画からの撤回は、市民投票による結果を懸念してのも のと分析している。  これに対して、山下市長は、「住民投票について新年度予算案に経費を計上 した。投票の実施を公約して市長に当選したのだから、実行するのは政治家と して当然の務めだ」と述べたそうで、市民投票は予定通り実行される見込み。

・共同経済 03/11 10:47 地域の意思無視できない 串間原発白紙で新藤立大教

 新藤宗幸立教大教授(行政学)のコメント。住民投票という手法が市民権を 得てきており、電力会社などもそういった住民の意志を無視できなくなってき ている、という内容。

・共同経済 03/11 11:00 住民投票は実施の方針 串間市長ら冷静に受け止め ・共同経済 03/11 11:18 原発立地断念で串間市長 住民投票は公約通りやる

 山下市長や現地への取材記事。

 市長の話として伝えられたものは、「九州電力の皆さんが今まで串間を立地 点ということでいろいろと検討なされてきたが、串間地点については白紙に戻 し、一応引き上げる、という認識を持った。(原発の賛否を問う)住民投票は やる。公約として選挙で選ばれたのであるから、貫くのは政治家としての理念 だ。投票の結果は尊重する」というもの。

 市内14団体がつくる「串間反原発住民投票対策本部」では、半信半疑といっ たところ。コメントは「今の段階では内容が具体的ではない。最初からやり直 すのか、完全撤退なのか、情報を対策本部で検討していく」というもの。前に 一度「計画凍結」で期待させられた上で事実上裏切られており、今回の白紙撤 回というのがどの程度のものなのかを確認するまでは安心できないといったと ころだろう。  反対派としてはほかに河野義英市議のコメント。「正式な申し入れのないと ころに凍結、さらに白紙というのは、矛盾の上塗り。住民投票をさせないため だろうが、九電の無策ぶりを広めただけ」というもの。確かに。

 推進派にも取材。  経済8団体で構成する「串間市電源立地推進協議会」からは松本正人理事の コメント。「直接何も聞いていないので分かりません。九電は投票に向けて、 またやろうという感じだったので、一方的に白紙ということはないのでは」と いうもの。支持者にすら全然連絡もしないでいきなり撤回したんかねえ。  こちらも市議にも取材。推進派の森光昭市議のコメントは「串間市の活性化 には原発立地しかなく、私たちは長いスパンで誘致活動をしていく」。原発で は活性化はできないという前例はいっぱいあるのにねえ。

・共同経済 03/11 11:07 原発立地白紙撤回で通産省 将来の電力供給に打撃

 通産省資源エネルギー庁への取材記事(情報を掴んで準備してたんだろうな あ。共同の独走状態ですね)。  資源エネルギー庁のコメントは、「将来の電力供給計画に入っている地点で ないので、ただちに影響はない。国の電源開発基本計画に組み入れられた新潟 県巻原発とは位置付けが違う」というもの。そういう問題じゃないんじゃない かという気もするが(=^_^;=)。  もちろん消息筋としては、「白紙撤回により、将来の電力供給計画が打撃を 受けるのは必至」という見方も紹介。とりあえずは、電力供給計画に計上され ていなかったことから、巻原発のような「メンツまるつぶれ状態」は避けられ たということらしい。

・朝日新聞 03/11 11:29 九州電力が宮崎県串間市への原発構想を白紙撤回

 朝日新聞は、白紙撤回・再検討の申し入れについて、「事実上の建設断念」 と見る記事を出した(もっとも凍結のときもそういう表現はどこかで見かけた ような気がする。朝日だったかどうかは調べないとわからないけど)。  市民投票については、「現時点では実施する」と報じており、朝日新聞は実 施については流動的との味方のように思われる。

・共同経済 03/11 11:30 原発白紙で鹿児島県川内市 「増設が現実化」と警戒

 で、九州電力の川内原発がすでに稼動している川内市では、「増設の可能性 が強まった」として、警戒の声があがっている。  現在川内原発には2基の原子炉があり、増設に向けての計画が進んでいるも のとみられている。川内原発の増設についても、住民投票が検討されている。

・共同経済 03/11 11:36 解説=九電の原発立地断念 原発への逆風に逆らえず

 分析記事。巻原発住民投票のあとを受けての久島市民投票で負けることで、 原発新設は無理という風潮を決定づけるのは、九州電力としてはイヤだったと いうことではないか、というもの。

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 これを受けて、原発反対派側としては、気が抜けちゃうか、それとも「決定 的な勝利」を確認するための最後の山場と位置付けてがんばれるかというあた りに、注目したいと思います。住民投票で「ノー」が出せれば、誰にでも(そ れこそ電力会社の経営陣とかにも)わかるように、流れが変わったことから目 をそむけることができないくらいの状況が、作り出せるのかもしれません。

***** 500/506 SDI00600 猫が好き♪ RE:核>九州電力、串間原発計画を正式に撤 ( 9) 97/03/11 17:08 498へのコメント

 報道チェック、続き。

・共同経済 03/11 11:53 串間白紙、電力業界の見方 立地点個別の問題と冷静

 電力業界の感想を伝える記事。  全体としては、「立地点個別の問題」と受け止めているというか、受け止め たがっているというかで、「他の原発建設などに直接影響するとは考えにくい」 との見方という。まあなんというか、ここで脅えて見せてもしょうがないとい うことでしょうか。  ただし、「住民投票」という方法論に対しては警戒心もあらわ、という感じ でもあるらしい。

・共同経済 03/11 11:53 【表】 串間原発構想の経緯

 年表です。  これ見てて思ったんですが、串間原発については、立地計画があることがは っきりわかったのが1992年で、話題にはなっていたが実はさほど古い話ではな く(原発立地点では20年くらい反対運動とのこぜりあいが続いているところな んかザラにある)、比較的撤退しやすい状況はあったんでしょうね。環境アセ スメントが早期に行われて問題点が早めに出てくれば事業からの撤退は困難で はない、みたいなもん。

・時事通信 03/11 12:13 串間原発立地調査、白紙に戻す−九州電力

 時事の一報。かなり出遅れました。  こちらの記事は、九州電力の鎌田迪貞副社長が行った記者会見をベースとし たもの。記者会見が行われた場所などは書かれていません。  記されているコメントは、「串間地点については、当社にかかわることで市 民に迷惑を掛け申し訳ない。白紙に戻し再検討する」というもの。また、今回 の「白紙撤回」の意味について、「鹿児島県川内市での増発も含め、他の候補 地と同列に戻す」という意味あいだそうです。  なお、電力の安定供給については、買電などを積極的に活用し、また廃止の 予定がある既存火力発電所の延命などでまかなう方針(しかし買電は「安定供 給の保証がないからヤだ」とこないだまで言ってたと思うんだが)。

・共同経済 03/11 12:16 九電副社長が会見 「しこり残しかねない」

 こちらの記事も九州電力の鎌田迪貞副社長の記者会見を報じるもの。記者会 見が行われたのは福岡市内だそうです。  撤退の理由については、「市民の皆さんが二分して対立し、先々にしこりを 残しかねない。当社にかかわりがあることで申し訳ない」と説明。しかしそれ を言うなら全ての原発立地で住民が二分され対立に追い込まれているわけだし、 主として金の力でその対立をあおってきたのも電力会社であるわけで、今頃な にを言っておるのだ、というのが率直な感想だなあ。

 なお、この記者会見で、同副社長は、「立地の申し入れは、いかなる形でも したことがない」とし、また白紙撤回というのは「最重要地点の最重要を外し、 ほかの地点と同じレベルに戻して検討するということで、断念ではない」と説 明したそうです。

 住民投票については、共同通信の記事は「住民投票については『立地申し入 れがないのに市民投票するのは、いかがなものか』と批判して、投票を回避し たい意向をにじませた」と表現。いやあ、そりゃ住民投票はして欲しくないだ ろうなあと思いつつ、「意向をにじませた」というあたりになんかこう、しみ じみしちゃいました(=^_^;=)。

 代替案については、共同の方のコメントは「電力需要の伸びは鈍化しており、 卸し電力事業で賄える部分もある」というもの。電力需要の動向に言及し、伸 びの鈍化を理由として挙げたことが注目されます。買電についてはあまり強調 はされていません。

・NHK  03/11 12:27 九州電力、串間原発の立地計画を白紙に

 NHKのニュースファイルでは、白紙撤回がどうのというところにはあまり 力点が置かれていないように思われました。市民投票とのかかわりが要点であ ると、NHKは判断しているように思われます。

・共同経済 03/11 12:39 国の立地政策に影響ない 九電の白紙撤廃で通産相 ・時事通信 03/11 12:50 直ちに影響はない−通産相 ・毎日新聞 03/11 13:16 <原発>九電の串間計画白紙は独自の判断−−佐藤通産相 ・NHK  03/11 15:28 九電串間原発撤回で佐藤通産相「電源政策に影響なし」

 佐藤信二通産大臣は閣議後の記者会見で、「九電は一昨年、串間地点での調 査活動などの凍結を表明しており、今回の発表は予測できたことだ。ただちに 国の電源立地政策に影響を与えるとは考えていない」「いったんこじれると、 地元との話はうまくいかない。電力会社は地域独占で、対応に間違ったことも あったのではないか(いずれも共同)」などと述べたそうです。  えーと、九州電力副社長のコメントへの感想と似たようなもんですが、あち こちで原発立地計画はこじれまくっているのでして、そのあたりまで含めてい まいちど考え直して頂きたいという気がします。

・毎日新聞 03/11 12:40 <原発>串間構想、事実上断念−−九州電力が発表

 毎日新聞の記事では、市民投票の実現を前に、「正式な申し入れ前に“門前 払い”される恐れが出てきたことから構想を事実上断念した」のであると説明 しています。んー。この理解はなんかよくわかりません。今回の市民投票は、 九州電力からの申し入れがあろうがなかろうが「やる」という話になっていた はずで、どういう理解で「門前払い」という言葉が出てきたのであろうか。

・共同通信 03/11 12:50 反対運動に弾み 立地計画の各地 九州電原発立地白紙撤回

 各地の反原発運動の感想を取材した記事。

 巻町では、「巻原発・住民投票を実行する会」の高島民雄弁護士のコメント を紹介。「地元住民の声を無視して、原発を押し付けることはできないという ことであり、歓迎すべきことだ。巻町に続いて二度目の住民投票が行われるこ とを国や電力会社が恐れたのではないか」というもの。まあなんというか、住 民投票という方法が巻で実現し波及効果を広げているわけで、それはもう嬉し いだろうな。うらやましいくらいだ。ほんで、住民の声として「九州電力と同 じく(巻原発を計画している)東北電力も計画を撤回するべきだ」というもの も紹介(*1)。

*1 ただし、巻原発は、国の電力政策にすでに組み込まれた計画であり、推進   側としてもそうは簡単に撤回できないメンツがかかってしまっているため、   まだまだ巻の闘いは長引きそうな気配があります。

 山口県の上関原発計画に関しては、反対派の砦・祝島漁業協同組合職員の河 本芳江さんのコメントを紹介。「私たちを大いに励ます朗報。原発は今世紀最 大の公害で、日本のどこの住民にとっても迷惑な存在だ。電力会社などは安全 というが、それなら田舎ではなく都会に造ればいい」というもの。  ただまぁ上関原発の方は周囲が推進で固まっており、住民投票というわけに もなかなかいかない状況があります。今回の撤退が、原発立地すべてにとって 希望が持てる道を具体的に照らすものではないってことは忘れちゃいけない。

 えーとそれから最後は青森県大間。こちらは大間同町原子力発電所対策室の 益城一参事のコメント。「漁業補償額の提示もまだ行われていない。よその原 発計画について、とやかく言える状態ではない」。ん〜、「原発新設を止める」 という話の流れの中のコメントとは思われないのであった(=^_^;=)。

・共同経済 03/11 12:50 詳報=九電が原発構想白紙に 宮崎県串間市の立地問題

 で、これまでの記事を多少詳しくしたものですが、この中に「白紙撤回」の 意味あいについての説明があります。  こちらの記事は、九州電力の武田守正立地部部長が宮崎県庁で行った記者会 見をベースとしたもの。同部長は「撤退でも断念でもない」と述べたそうで、 この白紙撤回の意味は串間市を管内25カ所の有力調査地点の一つから外すと いう程度という認識を示したそうです。「調査地点としては残す」とのことで、 だいぶニュアンスが違いますね。これはまあ、九州電力社内でもまだはっきり と意志の統一が取れているわけじゃないってことかもしれません。そりゃ一線 で立地推進をしてきた側からしてみりゃ梯子はずされるようなもんなわけで。

・時事通信 03/11 12:57 串間原発立地調査、白紙に戻す−九州電力

 サブタイトルは「狙いは住民投票の回避?」。前出の鎌田迪貞副社長の記者 会見をベースとした記事。  もっとも、サブタイトルには市民投票への言及がありますが、ボディでは14 行のうち3行強しか触れてません。

・共同通信 03/11 13:12 原発事業実施にブレーキかかる 住民に残された最後の武器

 住民投票の効果を説明する解説記事。

・毎日新聞 03/11 13:45 <原発>九電の串間計画白紙撤回の余波 住民の表情

 串間の現地ルポ。

 反対派のコメントとして紹介されているものは以下。

(凍結後のPR活動継続などを受けて)「九電は信用できない。息の根を止める まで(反対を)続ける」 (宮崎県労組会議の戸高武俊議長)「撤退と言わない限り油断できない。原発 を争点にした住民投票をどうしても避けたいということだろう。こちらは8日 に労働団体、市民団体が集まって住民投票で原発ノーを目指した共闘本部をつ くったばかりで、今後もカンパなど活動をしていく」 (自然観察家の三戸サツヱさん)「国が原発推進の方針を変えなければ、電力 会社が“白紙”と言っても疑わしい。まだ手放しでは喜べない」 (串間反原発住民投票対策本部の城光也本部長)「九電は、これまでの経緯か ら信用できない。むしろこれからPR活動を強化してくるのでは。撤退とは受 け取っていない。最終的に立地を止めるのは、住民投票しかない」

 えーとやっぱし、いったん「凍結」と発表して住民投票の実現を阻止しよう とし、結局阻止できなかったのでこんどは「白紙撤回」と言ってみている、と いう受け止め方が強いようです。ま、凍結のときもけっこうぬか喜びさせられ たからな〜。かくいうおれも「凍結だってー」といって喜んだことを覚えてい るぞ。んで山崎さんか誰かに「安心するのは早い」とたしなめられたんだ。

 ほんで、推進派のコメントとして紹介されているものは以下。

「また、はしごを外された」 (串間市漁協の轟勲筆頭理事)「原発が市の振興に欠かせないと思い誘致運動 をしてきた。こんなに混乱させて市民をバカにしている。建設するのか、しな いのか、ハッキリしてほしい」 (若手商工業者・ニューリーダー会の代口修会長)「何をどうすればいいのか。 落胆、怒りすべてです。先週も九電社員と合い、大いにPR活動をやっていこ うと話していたのに……。これで串間はおしまいかも」

 串間原発が終わりになっても串間がおしまいになるわけじゃねーでしょ。だ いたい原発が来て栄えた町がどっかにあるんだったら、ちゃんと視察をしてお いでよ、と。

・NHK  03/11 14:10 九州電力、串間原発立地計画を白紙撤回

 新しい版のニュースファイルでは、今回の「白紙撤回」が、住民投票をやら せないための段階的攻勢であるとする見方が更に強調されています。

|  しかし地元の反対運動が強いことなどから、九州電力ではおととし十二 | 月、「凍結」を発表しました。 |  その後、去年の市長選挙で当選した山下茂市長が原発立地の是非を問う | 住民投票を今年十一月までに実施することを公約し、準備が進んでいまし | た。 | (中略) |  九州電力では、住民投票を避けるためにも計画の凍結からさらに踏み込 | んで白紙に戻すことを決めたものとみられます。

 なんというかまあ、「凍結」に続く「白紙撤回」がどこまで本気のものかは わからない、という印象が強いように思われます。  ま、個人的には、もし本気で住民投票潰しという目的から見れば武田守正立 地部部長の宮崎県庁で行った記者会見なんか(立地部長の立場はとにかく、全 体の戦略の中では)とんでもないもんだと思うし、反対派側からしてみれば敵 失で点を稼いだ感じかもしれません。

・毎日新聞 03/11 14:48 <原発>九電の串間計画白紙撤回の解説

 えーと、さっきのよくわかんなかった「門前払い」について言葉を補った説 明がある記事です(=^_^;=)。

|  九電の場合、串間については正式に立地を申し入れたことはなく、住民 | 投票で否決されれば、いわば全国初の“門前払い”。「このままでは他の | 立地推進にも影響しかねない」(通産省)という情勢だった。

 なんかニュアンスが違うんだよな。

 これまでの各地の「住民投票条例」では、住民投票を行う条件として「正式 な立地申し入れ」みたいな動きがあることを掲げているものが多かったという 記憶があります。で、立地申し入れなどがなければ住民投票は行われないわけ で、そういう意味では住民投票を遅らせることが、建設推進側には出来たとい うわけ。  その間に議会工作や切り崩しなどのゴリ押しをすることが多かったわけです が。  逆に言えば、今回の串間の場合は、そういった「建設側にゲタを預ける」と いうかたちになっていないため、早期に市民の意志確認ができるということが あり、それが今回の九州電力の白紙撤回につながったということが言えるわけ でありまして、「門前払い」とかいうのはなんかニュアンスが違います。まあ これ、通産省の誰かがそうコメントしたんだろうなあ、とも思うんですが、そ のあたりの認識の違いみたいなものは、ある意味で興味深いとも言えましょう。 腹立たしいとも言えることだけど。