2001/09/24

市民共同発電所「ひむか3号くん」を作る会から串間市への提案

串間市長 野辺修光 さま

私ども市民共同発電所「ひむか3号くん」を作る会では、このほど、太陽光発電によって地域に降り注ぐ太陽の恵みを環境負荷の無い「きれいな電気」に変える発電所「ひむか3号くん」を串間市高松の山下芳数さんの牛小屋の屋根に会員の共同出資によって設置し、この7月から発電を始めました。

ここで作られた「きれいな電気」は送電線を逆潮流で流れる事で、放射性廃棄物を日々作り出し次の世代に負の遺産をつくり迷惑をかけたり、事故の危険性と常に背負う原発や、気候変動をもたらし未来の世代に引き継ぐべき地球環境を壊すCO2を大量に出す再生不可能な化石燃料を使う火力発電所からの「汚い電気」を押し返し、皆さんの家庭やここ串間市役所で使われる電気となっています。

さて、私たちは、こうした自然エネルギーこそが串間市の未来を拓くため、経済的にも社会的にも重要な鍵となります。行政は市民の税金によって社会を支える基盤整備などの重要な仕事を付託されています。これに応える為にも市民からの提案を実現していかれる事が本来の業務であるのです。

また、私たちは以下の事業を進めるにあたって最も考慮されねばならない事は、市民主導で進められる事だと考えます。それによってこそ、市民がそれぞれ自覚的に責任をもち地方自治に関わる市民が育つ事となるでしょう。責任は分担されるべきで、それをサポートする事こそが行政に求められる役割だと思います。

これまでのように中央からの補助金による事業は不可能な状況です。また、補助金目当ての事業ではなく時代の要請に応える真に生産的な事業をどう展開するかが問われています。外部からの補助金や資金の導入を当てにするのではなく自らの資源資産をどう生かす内発的な発展をどう進めるかが問われる時期がやってきています。

そこで、日々、市民の付託に応えようと串間市の未来の事を考え、ご苦労されている市長を含む串間市の行政に対し次の事を提案させていただくことに致しました。
 

1.市民の自然エネルギー発電事業支援制度の策定実施

日本における自然エネルギー支援策はそれによって利益を受けるのが社会全体であるにも関わらず、その行為やもたらす経済的利益は正当で公正なものでは有りません。そこで、地域の社会経済システムと関わる新たな公正で公平な制度の確立を提案します。また、この制度を地域経済との関連性をもったものとして独自に進める事を提案します。

添付参考資料:  センセーショナルなドイツ循環エネルギー法と革新的な料金原則
           By プレーベン・メゴール デンマーク:フォルケセンター&EUROSOLAR

【具体策−1】

既に串間市議会において、川崎薫議員(前回選挙で落選)が質問して実現しなかった串間市の温泉保養施設の屋根に太陽光発電設備を設置する事を提案します。資金は市民から募り、これを私たちのプロジェクトと同様の市民出資方式で運営する事もあわせて提案します。
参考: 地域新エネルギービジョン策定事業


1.市民参加による市の持つ風力発電事業のさらなる推進

第二高畑山山上の風力発電は次の時代の有効な地域資源です。その地域に賦存する資産をどう有効に地域の経済に資するものとするかを考えねばなりません。国内における風力発電事業は有望な地域の資源を資本が収奪する方向に動いています。この資源の有効性を地域主導のものとする為の方策を講じるべきです。

【具体策ー2】

市民出資方式での風力発電事業を提案します。現時点では風力発電は既に多くの自治体でも実証されているように既に経済的に引き合うものとなっています。市はこうした事業を市民の皆さんの為に行うべきでしょう。また、それは串間市に住む人々に還元されるものでなければなりません。


別紙参考文献 

民衆運動としてのデンマーク風車発電 橋爪健郎  鹿児島大学理学部物理科学教室 

※過去に風力発電の調査が都井岬で行われその結果は良好であったにも関わらず、市としての事業化の努力を行わずに相対的に高価な風力発電装置を導入するに至った経緯を明らかにし、また、再度、都井岬における風力発電の可能性を探るべきだと考えます。既に国定公園内においても第三セクター方式で風力発電の実施を行った自治体があります。これを怠る事は市民の付託に十分に応えているとは考えられませんので検討するべきだと考えます。


1.域内バイオマス資源の活用事業推進

串間市における基幹産業の農業資源はバイオマスエネルギー資源として活用されるべきです。現状では十分にその有効性が評価されていません。今後、こうした情報を市民、農業者に進んで提供する事はパブリックサーバントとしての行政の重要な仕事と認識されねばなりません。環境保全型の資源循環型農業のあり方を配慮し進める事を提案します。

この事業の推進にあたっては域内の農業事業者との共同事業とし、そのリスクを共同に負うものとして事業の推進にあたるべきと考えます。


1.串間市での市民参加型の省エネルギー事業の推進

串間市が市として使う電力等はこれも環境負荷を大きくする要因の一つです。省エネルギーを行う事でこの負荷を減らし地域から地球環境の保全に貢献すると共に市の財政の有効利用に資することになります。また、こうして資金を作り出し、次への投資的な経費とすることも可能となります。既にこうした方策は各地の自治体で取り入れられています。

参考: 地域省エネビジョン策定事業

串間市の市民がエネルギー問題に市民が直接参加できるようにする。環境家計簿等の取り組み等を進める事。

【具体策−3】 省エネナビの貸与事業、市民共同発電所への公共施設の場所提供

1.未来を担う世代へのエネルギー環境問題学習の推進
現世代の責任における環境悪化の付けを支払う事になるのが、次の世代を担う人たちです。これは避けられません。しかし、次にどうすべきか何が問題でありどう解決をする事が出来るかを伝えるのは現世代の責任です。再生可能エネルギーの具体的な実例を彼らの身近なところで見えるものとするように提案します。

【具体策−4】 市民共同発電所の設置場所として学校施設の提供

これはは6年前に「太陽光・風力発電」トラストが串間市へ出した提案にさらに、新たに付け加え市民発の政策として提案するものです。この内容は市民の皆さんにも知っていただくように今後、私たちは勉強会等を開いて市民と一緒に手を携えた運動を進めていきます。また、県や他の市町村での運動も進めていきます。具体的な行動をもってこの提案に応えられるよう我々は望んでいます。以上、宜しくご検討ください。
 
 
市民共同発電所「ひむか3号くん」を作る会・共同代表(順不同) 

                                                                                        野崎   覚
                                                                                        江藤  義教
                                                 (ひむか1号くん設置場所提供者・発電所長)      三戸 サツエ
                                                                                       清水 眞由美
                                                (ひむか3号くん設置用場所の牛小屋屋根提供者) 山下  芳数
                                                                                       田上  俊光
                                                    (みやざき“お日様”基金事務局・兼務)           中川  修治



【連絡先】 

  E-mail ng-nd@ma2.seikyou.ne.jp   PHS 070-5500-4474  「太陽光・風力発電」トラスト運営委員・中川修治

  串間連絡先 (ひむか3号くん・発電所長)  山下芳数 090−3199−7531(携帯) 

【参考資料:URL】

   「太陽光・風力発電トラスト」ホームページ           http://page.freett.com/trustjp/

  「牛小屋の屋根を市民共同発電所に・・・」   プロジェクト

          http://page.freett.com/trustjp/kusima/usigoya-pkaisi.html
          http://page.freett.com/trustjp/kusima/humuka3kouza.html (口座案内)