'96年度家庭用太陽光発電システムモニター制度発表

余った予算が10億円という情けないその結果! 

1万1192件の応募に補助金の交付はたったの1866件。残りの9326件は設置断念か?余りに少ない補助件数。来年は・・・?

1994年から始まった家庭用太陽光発電システムモニター事業の抽選結果が、明らかになった。今回の予算は総額44億円。今年の応募件数は1万1192件。結局、抽選の結果1866件のモニターが決定された。(県別データはここ

昨年度より、キロワット当たりの補助金の額が減ったのと上限が4kWに制限され、一回だけの募集とされた。にも関わらず、倍率は5.99倍(昨年の応募は5432件年2回の募集がおこなわれたので合計の倍率は5倍位。2回目も応募した人がいたから実質は4倍弱?)応募者数は数だけで見ても倍増、実質は3倍にふえていると考えても良いだろう。

実質、当選した人達の、設置費負担はキロワット当たり上限50万円であるから、3.5kW位のシステムで250万円程の出費が必要になるだろう。実質の出費は去年の当選者より場合によって、20万から30万円高くなるかもしれない。ま、初年度の当選者に比べれば100万円ぐらいは安くはなっているだろう。


(初年度の方、ご苦労様、貴方の犠牲で、去年や今年の方は安く設置することが出来ました。でも、誰も感謝してません?貴方の奇麗な電気は原発の補完物としてつかわれるのです。電力会社のピークカットに貢献しても何ら有難がられている訳でもありません。普通の人はもっと安くなったら付けようと思っているだけです。人の苦労の上にのっかって自分だけいい目が出来ればラッキーと思う人が多いようです。不思議な国です。この国は・・・!)

で、来年はどうなるか?

通産省が原案で要望しているのは、123億円!増えると言って喜んではいけません。大体、あの大蔵省がYESと言うかどうかという問題があります。それに、満額回答を大蔵が出したところで、一件当たりの補助率は下がります。キロワット当たり35万円以上掛かった分の2分の1の補助とか謂うことで・・・補助率はシステム全体として見れば30パーセント位らしい。上限もおそらく4キロワットかな?

で、負担金額はどんなもんだろう?3.5kWで250万円位かな?で、通産では予定件数は9400件を考えているということらしい。で、市場規模はこれまでの4倍に増えることになるからメーカーは喜ぶだろう。落ちてまで設置する馬鹿はいない!(いや、いるいる!うちの親父が付けると謂っていたな〜、実は、申し込んだが落ちたらしい、既に当選者には連絡が行っているが彼には連絡がないらしい、馬鹿な奴だ、ん、だからこの俺も馬鹿なのか。と、ここで変に納得)

ま、結局、国の考えている太陽光発電のシステム価格は3.5キロワット位で200万から250万円位は負担してもらおうと言うことになっているようだ。


何故、123億円も出すというのか?考えられる理由は・・・。

来年、COP3(気候変動枠組み条約第三回締約国会議=所謂、地球温暖化対策の会議)が京都で開かれるから?格好をつけようという考えから、政府、大蔵省も考えるだろうって!だって、国の新エネルギー大綱にある太陽光発電の目標値は今のままでは達成出来そうにないのだ!COP会議のホスト国の威信にかけて、今の所、具体案持たない政府はありとあらゆる方策を講じるだろうから、来年の予算は、ふ・え・る!


しかし、補助金の枠でしか、やっぱり、太陽光発電の市場は成立しないのか?

結局、そういうことになりますね。でも、メーカーサイドの事情としては、稼動率をあげて、コスト削減を計りたいということもあって、かなりおもいきった事をやっています。京セラの場合、補助金を申し込んだけど、抽選に外れた場合、京セラが独自に設定した特別価格で希望者に設置をすすめている。昨年は全国で300件程を、補助金をもらわなかった場合より50万から100万円余分に負担してもらうことで、設置できるようにしたらしい。これは、他のメーカーでもしたらしいです。


じゃあ、補助金なしで、増やすためには?

簡単な話だ。普通に使っている電気より安くなれば問題なく普及する。15年でペイすれば、普通の良識ある人は設置に踏み切るだろう。3キロワットのシステム価格にして200万を切らないと無理かな?(但し、これはあくまで今の電気料金で計算した場合のことであって電気料金が倍になれば7.5年でペイしますね)

更に、このお金をファイナンスする方法も考えられて良いだろう。だって、金利5パ−セントのお金をかりて、こんなもの付けるより、普通に電気代払ったほうが、損をせずにすむんだから・・・。それでもやるという方は、よっぽどの「お馬鹿さん」か「人間の鏡」でしょう。結果的に損を承知で設置に踏み切った方々を、踏み付けにするような日本の社会の常識がおかしいのです。 


経済的な負担を顧みず社会全体の事を考えて、待っていれば安くなるにも関わらず設置に踏み切られた初年度の当選設置者の方々にわたしは、敬意を表します。

さらに、

それ以前にすべて自己負担で設置され、太陽光発電の普及に努力された方々に、その報いられることすくない活動とたゆまぬ努力に最大級の賛辞を送りたいとおもいます。そして、その善意を裏切るような国の政策に怒りを覚えます。

それに対して、今まで、聞いたかぎりでは、エネルギーの大切さを一番認識している筈の電力企業のトップの方々が自宅に太陽光発電とかを設置されたという話は聞いたことありませんね〜〜。確か、もの凄〜く高い給料を貰っている筈なんだけど・・。それぐらいの事したって、罰はあたらんでしょう。やってみたら〜〜?

あっ、いい忘れた。この補助金による太陽光発電の普及策、西暦2000年までは国は、この方法でやっていくらしい。ドイツのように買い上げ価格で補償して、先に設置したひとが損をしないような社会的枠組ををつくる気は毛頭ないようです。

                  1996/09/04  


1997/04/14

上記の補助金の結果である。なんと、補欠が2623人まで繰り上がった!

昨年度の当選者1866人のうち、900件はすんなり決まったものの、あとの900件余りが繰り上げで拒否、繰り上げで拒否という何とも情けない状態で当選者の1点5倍の補欠繰り上げになってしまったのである。設置の意志も無いのに応募して要らぬ手をわずらわせた人が900人ぐらい居て、その後に結局、工事が終わって出来なくなった人が居て、熱が冷めてしまった人が居て、・・・・・あ〜〜〜〜馬鹿馬鹿しい!

うちのおやじは泣いている。こんな間抜けでお馬鹿な補助金システムが他の世界に有るだろうか?

無いよな〜〜〜。この日本ぐらいだよね。

官僚の考えるのはこんな程度のもの。応募者=ユーザーの事を考えていない阿呆な補助金である。(もともと、補助金と言うのがそういう物だと分かっているけど・・・)公平でみんなが納得できるシステムを考えられないとは情けない。

だからこそ我々は「市民の、市民による、市民の為の共同発電所」プロジェクトを提案する。


1997/07/06

どうも、昨年の補助金が余ったらしい・・・。それも10億!確か総額が40億だったから4分の1が消化出来なかった=つまり、繰り上げしたけど、さらにその中から辞退者が出たという事だ。上で述べた事が大当たり〜!・・・ 悲しい事だね。誰が損をしてみんなの為に良い事しますか?そんな、日本人は今の世の中にいない。そりゃ、1000円、2000円の事ならやる奴はいるかもしれないが、車1台買えるような大金は出さないな。

それが、普通の人の感覚。そうゆう風な市民社会?を望まれる人間像として育ててきたのは一体、誰なのか?反省すべきであろう。競争社会はそんな事をやるような人間は育てやしない。 


1997/11/23

どうも、今年の補助金の応募者がその予定の半分程しかない状況らしい・・・。(大笑)で、1キロワットあたりの補助金の上限30万円だったものを4万円上乗せする事とあいなった。(馬鹿じゃがね〜)太陽光発電に意義を見出してお金を出せる人は去年の結果を見ても分かるだろうにもう既に設置を終えてしまったのだよ。残りは儲かるかどうかを考えている奴や何にも知らない人達!

だって何度も言うけど皆が欲しがっているのは、商用電源と同じ100ボルト60ヘルツまたは50ヘルツの電気であって他のものでは無いのだ。人の善意におんぶして産業を興そうなんてあ・ま・い!一体、通産省ってのは馬鹿の集まりか?業界団体の代理人ばかりが天下り先を求めて生きている所であってはいけないだろうに・・・。

やはり、これはレートインセンティブの導入が尤も適切な方策であるといえよう。やってみたら〜〜?で、駄目だったら元に戻せば良いでしょう?出来無いのではなくそれはやらないという事でしょう?