1998/02/25 山形・銀山温泉にて記す 
風力発電のパイオニア“ウインドーム立川”を見た 
前から見たかった山形県の立川町の風力発電設備を見学させてもらった。(関係者の皆さん有り難う)
 

鶴岡方面から迷いながら庄内平野を立川方面の標識を見ながら走ると遠くの丘のようなところに3基の風車が廻っていた。途中、役場によって企画課の課長氏に話を聞く、で、つい夢中になって聞いていたところ、車中に残した我が配偶者はご機嫌斜め。(当り前か?)後で彼女から2時間も勝手に話し込むとは何事かと怒られる。(ごもっとも) この後、町営のウインドームでセットメニューのピラフを食べてそのお米のおいしさと価格の安さに感激して少し機嫌が直った。(私はそこの担当者と話をしていて昼食抜き)

で、ここで聞いたのは風力の話だけでなく、町作りも含めての苦労話。なかなか、風力という経済性に合わないものに公金を使う事については、議員さんに納得してもらう事も大変との事であった。(パラダイムの変換が行われねばこの話は損をしているだけの事にしか見えない)

基本的なデータ

町営施設としての  風力発電設備   100kW 3基  設備費 1億1000万円 余分?とも思われる連携設備に7000万円を支出
民間企業    山形風力発電研究所    400kW 2基   設備費 2億円 年間120万kW時を発電  (参考・たちかわ風力発電研究所

双方とも電力の余剰電力購入メニューで1kW時15円ほどで東北電力に売電。後者は年間約2000万円の収入実績

機器の期待(機体)寿命は20年との事。

同じ、400キロワットシステムでえりもで行った発電の実績は、平均風速は立川6メートル、えりも8メートルで山形の2倍の240万kW時の発電実績、この違いをどのように考えるか。収益で2倍となる。

(経済性から見てこの電気が同じ価格というのもおかしいと言えばおかしい?でも早くするところが条件の良いところなら高くてもするわけであるかなで、そうしたところで行われて価格が下がる事でより条件の悪いところでも行えるようになると言う結果も考えられる。これは一般的な商品生産の考え方である)

せめて減価償却までは面倒を見てもらうような事も考えて欲しい。5年間は購入メニューで保証するとかしないとこうした事業を行う事は難しい。また、結果の平等、ばら撒き補助金でなく、やる気の有るところに重点的に金を出す選択的な金の使い方が必要かとも・・・。関係者の話。

また、初めに行ったこの事業の実行者が過大な負担をしなければならない現状は太陽光発電と同じ。損をしてまでこんな事業に金をだすというのはおかしいことである?ここで得られた情報を今は無料で提供しているが、これは町が得た重要な経験。無料で良いと言うものでもないかな?現在のところは要望が有れば提供しているとの事である。

問題点は

確かに、風力発電は
  1. 風任せで欲しい時に電気を作れる訳ではない
  2. 必ずしも立地条件の良い場所ばかりではない
と言った難しい面がある事は否めない。しかし、現在、CO2を出さないエネルギーの開発が急務と言う事なら風力発電も、できる限りの政策面での優遇策をもって対応すべきだと思う。 兎に角、これで電気を作っていればCO2が出ないんだから・・・。その分CO2の排出量は減るんだ。原発に金を掛けるならこうした物に金を出すべきだと言うのは小学生にだって分かるよね。



で、その日に注目のニュース 26日 nikkei

電気料金2割下げへ始動・電事審

 電気事業審議会(通産相の諮問機関)は25日、基本政策部会を開き、電力の小売り自由化について検討を開始した。電力会社の地域独占を崩して競争原理を導入し、国際的に割高な電気料金を2001年までに現在より2割程度引き下げるのが狙いだ。実現に向けては、地域格差の小さい料金体系と安定供給の確保が最大の焦点となる。昨年12月の地球温暖化防止京都会議で合意した温暖化ガスの削減目標を実現するため、二酸化炭素の排出量が少ない原子力や液化天然ガス(LNG)の利用促進についても議論する。

 電力の小売りについては政府の行政改革委員会の規制緩和小委員会が、昨年12月にまとめた報告で全面自由化の方向を打ち出した。電事審は行革委の報告を尊重しながら自由化に向けた具体策を検討し、5月に最終報告をまとめる。
 

(参考)

                    第1回 基本政策部会 議事要旨 (H9.7.22)
                    第2回 基本政策部会 議事要旨 (H9.9.17)
                    第3回 基本政策部会 議事録  (H9.10.31)
                    第5回 基本政策部会 議事要旨 (H9.12.16)