1999/10/19

嘘つき 電力 のパンフレット

下の表は電力会社が配って歩いているパンフレット「なんでもコミニュケーションペーパー・夏号」に記載されているもので、太陽光発電、風力発電と原子力発電を、メリット、デメリット、コスト、スペースについて比較した表です。
 

 
 
この9円と言う数字問題ありですな。 

この数字には廃棄物処理に掛かる数字がちゃんと入っていない。一応、計算しているとは言ってますけど、これは試算値であって本当のところは、計算できてないんですよね。だって、実現していないんだから・・・。
 
それと条件の良いところでは風力発電の発電原価はすでに6円ほどで火力発電と同等かそれ以下です。でも、電力会社は安定供給に支障をきたすと言ってこれを押さえようとしている。

こんないい加減な話がまかり通ると言うこの国は何と不思議な国ですね。  


さて、この太陽光や風力が安定した電気を起こさないから使いモノにならないといっているけど、それが間違っていることを下記の図で説明しますね。
 

 
これが電力会社の供給している電源の時間軸で見た電源構成比です。大部分が環境負荷の大きい「汚い電気」です。

一見して分かるのは、決して電気が安定的に使われているわけではないと言うことです。

原子力と流れ込み式の一般水力というのがベース電源となっていますけけど、何故、原子力はベース電源なのでしょうか?実は、これは出力調整が出来ない=安定的?にしか使えない実に融通の利かない困った電源だからなのです。

テレビや雑誌で電力会社や国が宣伝しているのは原子力の電気が今や、40パーセントから50パーセントになっていると言ってますけど、実は、見て分かるように24時間動かしているからその比率が大きくなっているだけの事なのです。ですから昼間の電気を節約するとどんどんこの比率が上がりますから気をつけましょうね。

では、このベース電源のために何が必要なのでしょうか?

「お湯が捻れば24時間使える電気温水器。安い深夜電力で経済的でお得です」と言う宣伝を聞いたことがおありでしょうけど、これが為に必要なのです。その他、深夜のコンビニの電力、むじん君の電気もそうですね。そうそう、最近やたらテレビで宣伝をしているエコアイスもこの原発と言う電源のために必要になります。

一方、ピーク供給力といわれるところに揚水発電があります。揚水発電は高さに違う二つの大きな池を自然を破壊して作り、電気エネルギーを位置エネルギーにして貯めておくだけのものです。理屈は電池と同じですから、これはどこかで起こした電気で充電しなければなりません。それに使われるのが原発の余った電気なのです。

因みに、この揚水発電所の稼働率から算出したピーク時の発電原価は70円から100円にもなります。(聞くところによると、この為の電気代は無料だといわれています)

実は電力会社はこのピーク電力の需要が増えて困っているのです。何故なら原発は幾ら増やしたところでこのピークに直接は役立たないからです。さらに、不要な夜間に電気が余るのです。ピークを下げるために上記のエコアイスを売りつけているのです。このピークで一番問題となるのは夏です。ま、電気の需要を平らにして発電設備の稼働率を上げたいというのが電力会社の本音です。

では、この社会全体の需要にどう応えれば良いのでしょうか?

最もリーズナブルな方法をここで提案してみましょう。基本的には必要な電気を必要な分だけ作り出せれば良いと考えるのです。余るほど作って安売りする=環境負荷を増やすという考え方からの脱却です。

ここで、これまでと全く違う視点にたった環境負荷のない電源を基本においたのベストミックスを考えてみます。
 

  1. 太陽光発電をピーク対応電源とする。(すでにピーク時の発電原価には対応できる価格)
  2. ガスコージェネ、コンバインドLNG発電をミドルとする(CO2は排出するが総合効率は高い)
  3. 小水力・生ごみガスという発電原価の安い供給源をベース電源とする(環境負荷は少ない)
  4. 風力という環境負荷の少なく発電原価の安い供給源を変動するベース電源とする

  5.  


ベース電源というのは変動しないという考え方をこれまではしてきました。しかし、電気が必要なだけ供給されれば何も問題はないわけですから、風力で足らない分だけをコンバインドサイクルのガス発電をしても良のです。

ベース電源とかミドル供給力とかピーク供給とかを横に輪切りして考えるというのは、これは頭が悪いと言うことを公言しているようなものです。もっとスマートにクールに考えたらいいのです。

と言うことで、ちょっと友人に頼んで別の電源供給を描いてもらいました。左が此れまでのもの、右がこれから私達が目指す仕組みです。

こういうのって素敵でしょ?

私達は未来を構想し、実現できるのです。やってやれない事は無い。希望は自分たちで創ることにあるのです。



 

KLESーRESEARCH(関西ローカルエネルギーシステム研究会)事務局 中川修治