皆さんは、今使っている電気を作るために化石燃料を使う事や、後世の人たちに皺寄せのいく原子力発電で電気が作られることに心の痛みを覚えていることと思います。そして、多くの人が自分たちの使うエネルギーは太陽光などの再生可能エネルギーが望ましいと感じています。でも、「自分の家には太陽電池を乗せるスペースがないから」、「今は、まだコストが高く、それだけの資金がない」といったことで踏み切れないのが実情です。そこで、わたしたちは、こうした人たちの思いを形にしたいと考え、自然エネルギーを育てる基金『グリーンファンド』を設立することにしました。
さて、あなたの家の電気代はいったい、幾らぐらいでしょうか?一ヵ月に3000円?それとも5000円?もっとでしょうか?具体的にはあなたが一ヶ月3000円の電気代を払っているなら300円、5000円なら500円を未来の為にファンドに寄付しこの仕組みを支えます。
(毎月使う電気代を1割節約すればあなたの負担はふえません。それは、化石燃料の節約にもなり、環境負荷を下げることにつながります。また、これは産業界の反対で導入が遅れている環境税を先払いすることになり、先導的役割を果たすことになると考えて良いでしょう)
でも、お金をいちいち振り込むのは大変?そうですね。
で、この基金の集金業務は、電力会社に委託することにします。多くの人達が、この基金に協力することを約束して頂けるなら、その数が1000人、1万人といった数になるなら、必ず、電力会社もお金を取らずに協力してくれる事でしょう。
基金の運営は公開で行ないます。インターネット上にすべて公開します。(ノン・プロフィットな団体ですから隠すことはありません、また、こうしたファンドの内容は隠すべきではありません。公開して恥じることのないファンドの使い方をしましょう)
批判や意見を積極的に取り入れることによって望ましい組織運営の実験をも行う事ができると思います。
別に、これで利益を上げる必要はありません。ただ、このことによって将来、望ましいエネルギー供給システムを作り上げて行けるように為ることを望んでいるだけです。
このファンドの取り組む事業は、太陽光発電などの環境負荷の無い再生可能エネルギーの普及活動と省エネルギー啓蒙活動です。
(ファンドに寄せられた基金をもとに下記の活動を行います。)
こうした運動は、政府や企業が負担すべきだという意見があります。まことに、もっともな意見ですが、政府や企業が、これ迄、こうした我々の要望を聞き入れてきたことがあったでしょうか?やる気のないのはこれ迄の対応から明らかです。これまで、人任せにしてどれだけの事が出来たでしょうか?どんな仕組が出来たでしょうか?
- 国内事業では先ず、寄せられた基金でこのファンドが管理する発電所を建設し、社会に環境負荷の無いきれいな電気を供給します。ここは地域の環境学習の拠点ともなるでしょう。
10%の電気料金に上乗せされたボランタリーな資金です。これは先ずもってその本来の目的とする自然エネルギーを機器に姿を変えて皆さんに応えるべきです。発電事業者に上乗せするなどと言うのは筋の違う話で人の金儲けにプレゼントすると言う話では有り得ません。
- 上記のきれいな電気の売上で紐付きでない自立したエネルギー問題の研究・開発・機関を設置、運営します。
これは新たな生産に裏打ちされた市民事業の運営のあり方です。現在の市民団体の活動は言わば消費的な行為となっています。それを独自に生産に裏打ちされた形で運営を行えるものとしておけば、財政的な裏打ちがある新たな市民事業の形態を提示できます。
- 海外協力事業として太陽光発電による開発途上国の周辺部の農村、漁村が自立できる支援プロジェクトを行います。(無償援助は行いません)
こちらから無利子資金を提供し、使用料で返済できる制度を作ります。また、その運営を地元受け入れ先が習得できるように、こちらから学生のボランティアスタッフを派遣します。このボランティアスタッフの宿と食事は地元の方々に提供をお願いして双方の片務性を出来る限り無くすようにしたいと思います。こうした問題を専門家や企業に任せてきた結果が原子力発電で40パーセントの電気を勝手に作られてしまう事をゆるすことになった事を忘れてはいけません。さらに既得権益のなかで、こうした予算が新たに設けられるとは考えられません。予算措置が行われても役人が増えるだけ?だったりします。
むしろ、だからこそ、我々は、自らの手でこうした仕組を作り上げる必要性があると考えます。
私たちは自分たちで管理できる仕組を作らねばなりません。そして、これは新たな自分たちの参加出来る社会的枠組みの実験ともなると思います。皆さんの参加を願っています。