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そこで私達は、身近なところで利用されずに眠っている自然のエネルギーを活用 して、地域分散型の次の世代に引き継げる社会のあり方を考えてみようと思い、自分たちの力で環境にやさしいエネルギー利用の方法を考え、実際に自分たちの使うエネルギーを自分たちで作ってみることにしました。考えられるものとしは、小川や農業用の用水路でも出来るでもできる小水力発電、牛やぶたの糞尿からつくるバイオガスの利用などさまざまな方法があります。このなかで、私達は具体的な方法として、私達がすぐにでもはじめられる太陽光発電と小さな風力発電からはじめることにしました。(下図のようなものです)
電気はすべて電力会社から買うものと思ってきた人も多いと思います。しかし、最近少し様子が変わってきました。電力会社では小規模な発電設備によるものでも系統連系によって余った電気を買う方針を打ち出したのです。これは、太陽光などの自家発電設備を持った家からその家で使う以上の電気がある場合は逆に電気が流れて、それを電力会社が買うというものです。(太陽光と風力発電については自然エネルギ−育成の立場から電力会社では売値と買値は今のところおなじにしています。)
一昨年、電気事業法が改正されこの系統連系発電が認められてから太陽光発電をする人が出てきましたが、まだコストが高くて全国でも数軒しかありませんでした。 一軒の家で使用する電気をまかなうのに3kwのシステムが必要なのですが、当時は600万円以上のの設備費がかかったのです。(メーカーの話によればマーケットが大きくなって大量につくれるようになれば価格は半分以下になるとのことでした。)
でもみんなが、少しづつ出しあえば発電所を作ることが出来ると考えた私たちは 宮崎県の南のはしで当時、九州電力の原発立地候補地になっていた串間市に、自然環境と次の世代の命をまもる為を守るために、市民の力で共同の発電所を作る事にしました。1口1枚5万円で太陽電池パネルを購入してもらい、串間市で世界的にも有名な幸島のイモ洗いザルの研究を続けている三戸サツエさんに提供し発電所をつくってもらいました。5万円という大金を負担できる奇特な人はなかなかいませんでした。みんな電気は電力会社から買うものと思っていたし自分に直接メリットが感じられないとなかなか参加してくれる人はいませんでした、それでも、宮崎県だけでなく全国の心ある方々の協力で発電所は去年8月から動きはじめました。名前は市民共同発電所「ひむか1号」。出力は5キロワット足らずですが、それでも太陽の恵みを電気にかえて皆さんの家や会社、学校、病院、などあらゆる電気を必要とされるところにおくり続けています。
私たちはこの発電所の共同設置事業を住民が土地を買い自然を守るナショナル・ト
ラスト制度にちなん「太陽光・風力発電トラスト」(信託)と命名しました。
また、この間、国も自然エネルギー育成のため太陽光発電設置に半額の補助を出す事をきめ20億円の予算で去年は全国で577件が補助をうけました。1000件を越える応募のあった事から今年は、予算も33億円に増額されています。発電設備の価格もこの1年で30パ−セントも下がりました。しかし、まだまだ十分とはとうてい言える状況ではありません。そこでトラストでは今後より運動のはばを広げ国の補助金を利用し家の屋根に太陽光発電をつける皆さんと協力して運動を進めるため新しく「太陽光・風力発電トラスト環境基金」と「トラストサポ−ト会員制度」を設けることにしました。
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この基金はトラストが一口5万円(個人ではちょっとと思われる方はグループで持って頂いても結構です)で募集し、太陽光発電を設置する方に提供するもので、提供を受けた方は、それと自己資金で最高5キロワットの発電所をつくり出資割合におうじてトラストに電気料金換算のお金を運動資金として還元するというものです。みなさんからおあずかりしたお金は10年間はトラストに預けていただき、その間の電気を売ったお金はトラストの活動資金とし、「自分達の使う電気を自分達で作る」ことによって安全で環境にやさしいエネギーやこれからの生活のあり方を考える情報を人々に提供し、将来はヒモつきでない市民の手で運営されるエネルギ−研究機関を作りたいと考えています。
「トラストサポート会員」
入会金一口2000円で参加します(この会費はお返しできませんが、運動資金として使わせて頂きます)。トラスト主催の講演会の連絡などをします。
野崎 覚 (太陽農園)
常盤 幸三郎(アドベンチャー企画代表)
木下 和夫 (宮崎医科大学学長)
舟橋 知子 (会社員)
秋本 治 (やまめの里社長)
市原 美宏 (いちはら医院院長)
山田 千代香 (カントリーママ代表)
黒木 静 (主婦)
瀧田 隆夫 (宮崎産業経営大学教授)
宝蔵 俊二 (木工芸家)
川野 紘造 (グローバルビレッジ代表)
砂原 逸子 (主婦)
日高 義隆 (曼陀羅ゲル会)
竹下 主之 (教師)
中村 美和 (風力発電グループ代表)
山見 文雄 (小児科医)
熊給 瑞穂 (自営業)
井野 文 (自営業) ほか
1994年 春
〒880 宮崎市旭1丁目8番15号 JOBビル 宮崎市民共同法律事務所
太陽光風力発電トラスト事務局 TEL 0985ー28ー3722
〒880-10 宮崎県東諸県郡国富町大字岩地野602ー2 井野文方
太陽光風力発電トラストサポート会員事務局
太陽光風力発電トラスト滋賀県連絡所(中川)
E-male : ng-nd@mx.biwa.or.jp PHS 050−500−4474
"振り込み先"
◎銀行振込み 宮崎銀行 大工町支店 090 1529931
太陽光・風力発電トラスト 黒木 静
◎郵便振替 鹿児島 3ー11574 太陽光・風力発電トラスト
会員には証書を発行しますので振込みをされた方は事務局に必ずご連絡ください。
New!「市民共同発電所ひむか1号」君の発電データです。 (過去一年のもの)
このホームページをご覧になった方に、私達は、このホームページをエネルギー問題を考える皆さんの広場にしたいと考えています。是非ともご協力ください。(メーリングリストによる公開運営などいろんな方法があると思います。御提案ください。)
お願い!ng-nd@mx.biwa.or.jpまで感想を送って下さい。